趣味にかかわる真面目(?)な話。

青少年保護条例可決…以前からネットで問題になっていたので気にはしていたのですが、この件に関しては賛成派も反対派も相手への偏見だけで論議してたような気がします。まあ、石原都知事が過去に書いてた作品とか過去の発言とかを考えると「お前が言えた義理か」と突っ込みたくなる気持ちもわかるのですが…
ただ、「一般的な人」の感覚「一般的な親」の感覚からすれば、やはり、性描写が過剰な本を低年齢の子供には見せたくないという気持ちもわかります。まあ、「だから規制しろ!」というのも筋違いだと思います。
 
私見を述べさせていただくと、結局親や販売側の問題じゃないかと思うのです。行政が口出しするべき問題ではないのではないでしょうか。
また、青少年=分別が付かないので保護されるべき存在っていう幻想も大概にしろとも思います。家庭の教育がしっかりできてたならば小学校高学年にもなれば漫画や小説=架空のもので、現実とは違うと認識できると思いますよ。できていないならば親が教えればいいだけの話。子供だって自分で情報を取捨選択する権利も能力もある。親は子供が選んだ情報を精査して、よほど悪い・ひどいと思ったものは除けばいい。
今回の規制は、家庭の教育レベルの問題を行政でやろうとしているようにしか思えません。ですが、何をもって「青少年には相応しくない」と判断するかは各家庭で違います。基準が曖昧な法は、グレーゾーンも黒としてしまいかねません。それによって表現の世界が狭くなるのではないかと私は心配です。
もちろん、近親相姦や強姦・小児性愛が賛美される作品がいいとは言いません。BLや百合が素晴らしいとも言いません(私は読むけど)ただ、「そういう世界もある」ということを知っている事は悪いことではないと思うのです。ただし、与える時期を考えることは必要だとは思いますが。